看護師長に求められるストレスコントロール力
病院はストレスの多い職場です。とくに看護師長は、上司や部下の看護師はもちろん、医師や患者、地域住民など多くの関係者との軋轢や葛藤に直面しやすい立場にあり、役割上ストレスがかかりやすい状況に置かれることが多いです。
ストレスが高まると、冷静でいられなくなったり、緊張して体が思うように動かなくなったりします。普段ならこなせるようなことも、ストレスによってできなくなってしまうことがあります。たえず強いストレスにさらされると、人は心身を病んでしまうこともあります。
ストレスの多い職場で働く看護師には、ストレスをうまくコントロールする力が求められます。看護師長は、部下が受けるストレスレベルを把握し、必要があれば休ませるなどの対処を取らなければなりません。
ストレスは外部の刺激に対する生体反応であると言われます。これは当たり前の反応ですので、ストレス反応をなくそうとするよりも、ストレスをコントロールすることに意識を置いた方がよいでしょう。また、ストレスは必ずしも悪い影響を及ぼすものではなく、ときには良い刺激となることもあります。
ストレスが適度にかかっていると、人は心身ともにリフレッシュした状態になれます。集中力が高くなり、仕事への意欲も湧いてきます。問題が発生しても落ち着いて対処できたり、新しいアイデアがひらめいたりするなど、高いパフォーマンスを発揮することができます。
自分がどのような状況でストレスを感じるのかを把握し、適度なストレスレベルを維持することによって、安定的なパフォーマンスにつなげることができます。どんな状況でも落ち着きがあり、自分のペースで物事に取り組むことができる人は、ストレスコントロール力が高い人です。
ストレスコントロールのポイントは、自分がどんなストレスに弱いのかを知ることと、ストレスサインが出たときの対処法を知っておくことです。
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