看護におけるコンピテンシーとは
コンピテンシー(competency)とは「仕事上の役割や機能をうまくこなすために、個人に必要とされる、測定可能な知識、技術、能力、行動、およびその他の特性のパターン」と定義されています(米国人事管理庁)。
日本でも近年は成果主義が強調されるようになり、医療職種でも成果を上げていくためのコンピテンシーの確立が求められていています。
では看護におけるコンピテンシーとは具体的にはどのようなことを示しているのでしょうか?
オーストラリア看護協会によると、看護職におけるコンピテンシー基準は、
1)ナースとしての自分の能力を知り、専門知識、能力を維持、強化する。
2)個々のライセンス更新時に、ナースとして継続能力が保たれているかをアセスメントする(*)。
3)知識、または技術を高めるコース開発時の目的設定、評価をする。
4)雇用時に求められる業務内容と、パフォーマンス評価する。
という目的で使用されることが多いようです。
働く場所や、立場によっても求められるコンピテンシーは違ってくると言うことですね?
あなたに求められているコンピテンシーはどうでしょうか?
(*)日本では看護師免許は生涯免許ですが、海外ではコンピテンシー維持のため毎年更新しなおす必要があります。更新時には各国で定められた基準を満たしていことが必要です。
■参考文献
1)WHO グローバル コンピテンシー モデル
2)COMPETENCY ASSESSMENT IN NURSING A summary of literature published since 2000
3)Competency standards for nurses in general practice
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