看護師のアサーティブネス
ナースや管理者と言う職業上、人の話に耳を傾ける機会は多いかもしれませんが、自分の意見を上手く伝える事が苦手だという人も多いのではないでしょうか?
アサーティブ(assertiveness)とは自己主張することですが、コミュニケーションにおけるアサーティブとは自分の言いたいことを伝えつつ、相手も自分も尊重すること、つまり自分も相手も大切にする自他尊重のコミュニケーションスタイルです。
「断りたいけど言えないなあ」
「そんなつもりじゃなかったのに」
「ああ、また批判された」
といった状況も、コミュニケーションの方法を変えてみることで相手との関係を良くすることができます。
看護の現場ではアサーティブになることで信頼関係を築き、チーム医療が円滑に実施できる力が養われると言われています。
アサーティブコミュニケーションが目指すものは、自分の意見を相手に全肯定してもらうものではなく、お互いの意見が納得できる場所をみつけることにあります。つまりは相手を理解する姿勢も必要だということです。
人を相手にする仕事だからこそ、コミュニケーションスキルを効率的に伸ばすことは、自分にとってもまた相手にとっても気持ちのよい関係を築くことにつながります。
■参考図書
1)Beアサーティブ!―現場に活かすトレーニングの実際 藤原由美子(著)
2)ナースのためのアサーション (アサーション・トレーニング講座) 平木典子(著)
3)ナースのためのアサーティブ・トレーニング―さわやかに自分を主張する法 メロディ・シェネバート(著)
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