ナラティブと看護

ナラティブ(narrative)とは、「ナレーター」などと同じ意味で、「語り、叙述」などと訳されます。

語りながら考えをまとめたり、物語を創っていく方法のことでこれを、セラピーに利用したものが、ナラティブセラピーです。心にある問題をありのまま語ることによって、心の外側へ問題を出してしまおうという方法です。

看護領域では、対象者より語りを導き出し読み解く、ナラティブアプローチ(語りに注目するケア)やナラティブケア(語りを使うケア)により、対象者に開放感や充実感をもたらすことができると言われています。

ナラティブケアのスキル習得は、なかなか難しいとも言われていますが、まずは「聴くこと」を意識して対象者への関心を深め、自分の中にある概念の枠を広げていくプロセスが大切です。色眼鏡をかけていては、語りは導き出せませんね。

患者による語り、医療者による語りなど色々ありますが、いま「看護」を語ることはなぜ必要だと言われているのでしょうか?

川島先生は、「看護の現場で看護師が語らなくなってきている」こと、「静かなナースセンター」についてもお話しされていました。

山のように積み上がった業務を終えるために、ただ黙々と働き続けるナース、ナースセンターにいても黙って記録と向き合っている、思い当たることはありませんか?

物語のように日々の看護実践をありのままに語ることで、自身の振り返りとしたり、自分にとって看護とはなにかを再発見し、心に残った看護実践を仲間と語りあうことで「看護の知」が共有できるナラティブにあなたもなってみませんか?

お互いを語ることで、自身を癒し、こころのデトックスをして、素敵ナースを目指してみませんか?

参考図書

看護を語ることの意味―“ナラティブ”に生きて 川島みどり(著)

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