看護師のコミュニケーションスキル
現場では多忙なこともあり、ついつい、求められてもないのにアドバイスや、結論を出し会話を打ち切ってしまいがちですが、それは本当に相手に求められている事でしょうか?
ナースや管理者として聴くこと(傾聴)において気をつけることは、相手の立場や、価値観を理解し、共感することであって、アドバイスやお説教をしたり、自己解釈で、結論をすぐに出そうとすることではありません。
会話上手は、聞き上手といわれるように、ミスコミュニケーションを避けるためには質問と確認の作業が必要です。
つまり、コミュニケーションが上手な人とは相手にとってよい結果にたどりつくために上手に質問ができる人ともいえるでしょう。
コミュニケーションと言うと、言葉での会話を思いがちですが、普段の会話では6割が言語情報、残りは表情、うなずきやアイコンタクトなどの非言語情報によって成り立つと言われています。
つまり、話しを聞いている(傾聴)というサインを相手にみせる事で安心させ、信頼関係を築いていくという点では非言語の情報はとても重要だといえます。言葉になると、情報は聞き手側の価値観や、気分などによって、伝える側の思いとは違って解釈されがちだからです。
大切なのは相手に対して思いやりを持つという事を常に忘れないことです。
コミュニケーションスキルとしては『アサーション』『コーチング』『NLP』などがあります。
■参考図書
1)コミュニケーション達人ナース―交流分析を使ってみよう!
浦川加代子(著)ISBN978-4-7911-0600-4〔2006〕
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