看護師長のミーティングスキル
会議やミーティングの時間をいかに効果的・効率的に進めるかということも看護師長に求められる重要なスキルです。
だらだらと時間ばかりかけてするような無駄な会議は組織にとって大きな損失です。会議やミーティングは、参加する複数のメンバーの時間を奪います。それだけ人件費をかけてまで行うわけですから、少ない時間で効果的な成果、付加価値を生み出すための工夫が求められます。
会議やミーティングを効率的・効果的に進めるためにはどうしたら良いでしょうか?
一つは、参加するメンバーに事前に情報提供を行っておくことです。会議で話し合うテーマについてあらかじめ予備知識があれば、会議の大半の時間を情報のインプットに使う、といった無駄なことをしなくて良くなります。インプットはそれぞれのメンバーが一人の時間にすれば良いことです。会議やミーティングは、複数のメンバーが話し合いを通して、一人では思いつかなかったような新しい解決策やアイデアを生み出すことに価値があるのです。
また、会議の冒頭でメンバーがゴールイメージを共有しておくことも重要です。今日の会議は何のために行われるのか、私たちのゴールはどこか、どこまで話し合う必要があるのか、といったことがクリアになっていれば、目的感をもって話し合いを進めることができるようになります。目的意識のない会議や、メンバー間で目的が共有されていない会議ほど無駄なものはありません。
最後に重要なことは、できるだけ多様なメンバーの意見を引き出すことです。そのためには、上位者である看護師長は、意見をいうことを控えることも必要でしょう。立場の強い人が先に意見をいうと、部下はその意見になびいてしまい、議論の幅を広げることができなくなってしまいます。メンバーが自由に意見を言えるような雰囲気をうまくつくることも看護師長の役割なのです。
これらのポイントを意識して、生産的な会議・ミーティングの場をつくってください。
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