看護師のコーチング
コーチングとは相手を教育したり、アドバイスしたり、方向性を指示したりするものではなく、相手の自発的な行動を促し支援し、目標を達成するための手助けするコミュニケーションスキルです。
日本ではパーソナルコーチングよりも管理者としてのマネジメントスキルとして普及しているようです。医療の現場ではコーチングにより、自分自身をよい状態に保ち、円滑なコミュニケーションをとり、より良い看護につなげていきます。
看護現場でのコーチングの種類としては多種に渡りますが、
●ピアコーチング(Peer Coaching) :
同僚たちと2人以上がお互いに聞き役となる方法。
●ヘルスコーチング(Health Coaching):
患者が中心となって目標設定をすることが多い。対象者の自覚が伴っていない場合も多いため情報提供もコーチングに含まれる。対象者は必ずしも患者とは限らない。
●インタープロフェッショナルコーチング(Interprofessional Coaching):
包括したケアを提供するために他部門とチームを組む場合など、ナースにコーチとしての役割を求められる場合が多い。
などがあります。
ナース管理者は部下を管理することに加え、モチベーションを引き出したり、やる気を維持するためのコーチとしての役割が求められているため、コーチングスキルは必須とも言えるでしょう。
■参考図書
1)かがやくナースのためのPERFECTコーチングスキル[単行本] 奥田弘美(著)
2)看護現場に活かすコーチング―相手の内なる力を強める話し方[単行本]多羅尾 美智代(著)
3)ナースマネジャーのためのコーチング―輝くナースの育成講座[単行本]坂井慶子(著)
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