ドラッガーと看護
ピーター.F.ドラッガー、ここ最近では「もしも高校野球部の女子マネージャーが。。。」で知られた方も多いのではないでしょうか? ドラッガーは有名な現代経営学者です。
経営学と看護と聞くと、ピンとつながりがこない方も多いでしょうが、ドラッガーは著書の中で成果について、「直接の成果」「価値への取り組み」「人材育成」の3つがあるとしています。顧客を患者に置き換えてみれば、どれも看護と通ずるものではないでしょうか?
ドラッガーの著書の中には有名な『ブライアン看護師の原則』というエピソードが出てきますが、このブライアン看護師は新しい提案があると「それは患者にとっていちばんよいことでしょうか」と必ず聞く事で有名だったそうです。このブライアン看護師のいる病棟では患者の回復が早く、この病院では誰もが常にその事を考えるようになりました。
ドラッガーは仕事のレベルは貢献を意識することによって引き上げられるとしていますが、『ブライアン看護師の原則』はまさにそれを表してると言えるでしょう。
ドラッガーの著書の中にはナースに関連したエピソードが本当にたくさん出てきます。「看護師は看護という行為においてプロフェッショナルであるのに、看護以外の業務に多くの時間を使っている。これはマネジメントの問題(一部略)」「看護師の生産性を高めることは患者のためであり、病院マネジメントの本質」とはまさにそのとうり!と拍手したくなりますね。
それにしても、ドラッガーはなんで看護に詳しいんでしょうかね?
■参考図書
プロフェッショナルの条件―いかに成果をあげ、成長するか (はじめて読むドラッカー (自己実現編)) P・F. ドラッカー
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